プレス抽出について ④ (注意点とコツ)
プレス抽出を行うにあたりいくつかのコツ、注意点があるのですが、ざっと紹介しますと、
①出来る限り高い温度の湯を使用する。(直接そそぐ器具ポット、やかんなどに入った状態で、95℃前後のお湯が良いでしょう。これで、香りが飛ぶようなことがあれば、少しづつ温度を下げてみてください。)
②過度(行き過ぎた)の抽出に注意する。(出来る限り、1点に湯をかけないようにする。
静かに、ゆっくりまんべんなく回しがけをしたり、コーヒーに直接湯をかけずに
プレスの壁づたいに湯を注ぐのも一つの方法です。出来上がったコーヒーはなるべく早くカップまたはポットなど別の容器に移した方がよいです。)
③品質の高いコーヒーを使用する。(金属フィルターは、コーヒーの品質の善し悪しをあからさまにしてしまいます。)
④②に関連しますが、プレスの中で長い時間滞留させない。(3分〜4分の抽出時間後は
なるべく早く、カップ、ポットなどに移してください。)
⑤新しい豆の場合はふくらみが大きいので、この膨らんだ部分の空気を抜いてください。
そして、液面が下がった場合は湯を注ぎ足してください。(かき混ぜたりしないで、コンコンと
机の上などで軽く叩くとよいでしょう。)
特に③ですが、プレスという抽出器具であれば何でもおいしくなる訳ではありません。コーヒーの良い部分も悪い部分(スペシャルティコーヒーには悪い部分はないことが前提です)もコーヒーオイルに含まれているということがヒントです。
文章にするとちょっと大仰ですが、一度コツをつかんでしまえば簡単にどなたでもおいしくいれられます。
さあ、それでは実際にやってみましょう!