マグノリア ロゴマークのストーリー ②

 

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イタリア ミラノでのデザインは、クルマでは有名なんですがザガート( Zagato )というカー・カロッツェリア、プロダクト・デザイン会社が協力してくれました。(現在はSZ DESIGN s.r.l.に改名)

アメリカでのデザインをモチーフに、イタリアンデザインのテイストを吹き込んだらどうなるかという発想(好奇心?)からの試みでした。

 ザガートがアレンジしたものは、とても先鋭的でイタリアらしいものになったのですが、機会がありましたら、今後使わせていただくことがあるかもしれません。


ザガートは、往年のフェラーリ、フィアット、アルファロメオ、アストンマーティン、マセラティ、ランチアなど主にイタリア(アストンマーティンは英国)のスペシャルなスポーツカーのデザインをしてきました。


私が昔仕事でミラノのZagatoデザインファクトリーに伺ったときには、ブガッティEB110などたくさんのスポーツカーが並んでいました。

その中でも、かつてザガートがデザインした古い1950年代?のフェラーリ250GT Sportをレストアされていたのが特に印象に残っています。


実際にふれてみて感動したのですが、当時のフェラーリはドアハンドル一つとっても、職人の手が行き届いた芸術品なんですね。


写真はフェラーリ250GT クーペ コルサ(画像はSZ DESIGN 公式リリースより転載)

フロントノーズが長いので、大きく見えますがこの時代のスポーツカーは、存在感はあっても、サイズは驚くほどコンパクトです。


1956-250GTCoupeCorsa 

 

たかがドアハンドルなんですが、オーナーがクルマに乗り込む際に毎回必ず最初に手が触れるのがドアハンドルです。

機能的にはドアを開けるときの単なるスイッチのようなものですが、これをあえて儀式的なところまで気分を高めることを目的にデザインされているように感じました。

単なるスイッチとしてデザインするか、あたかも邸宅の玄関ドア把手のような質感とドラマティカルなものを目指すのか。

コンセプト次第で同じ機能でも、全く別のモノになるんですね。

(ドアはハンドルもさることながら、開けたとき、閉めたときの質感も大切ですが、これをちゃんとするには少しややこしいことが必要です。)


クルマのデザインにも、まるでイタリアの家具職人、建具職人、革職人が作ったようなディテールが随所に溢れていました。

 

下の写真は最新(2011年ジュネーブモーターショーで発表)のフィアット500 クーペザガートです。

先に紹介させていただいた60年近く昔!のフェラーリ250GTのルーフと比較すると理解できますが、バブルルーフと言われるザガートのデザインアイデンティティが共通しています。

本物のデザインとは、こういった風雪、時間経過とともにリデザインしながら生き続ける普遍性のあるところが素晴らしいですね。

 

20110308_431896

さらに変わったところでは、ミラノ市内を走るトラム(路面電車/新型車両)もザガートのデザインです。

ごく最近のザガートの代表作は、アストンマーティンV12 ザガート、フィアット500クーペザガートでしょうか。


写真はアストンマーティン V12 ザガート(画像はSZ DESIGN 公式リリースより転載)

Zagato_IAA_01
 

ザガートの3代目当主(現SZ Design 社長)アンドレア・ザガートと奥さんのマレーラ・ザガート、ドイツのフィクサー?と私の4人でミラノからアドリア海を臨む美しい港町、トリエステ(偶然ですが、エスプレッソコーヒー豆で有名なイリーの本社がある)まで電車で長い時間旅したこと。

トリエステでのお話はこれも素晴らしい経験をさせていただきましたが、機をみて書かせていただきます。


一緒にデザインファクトリー近くのレストランで食事を御馳走になったり、ミラノで夫妻とZagato御用達のピザ屋さんへ行ったことなど、仕事とはいえ良い思い出です。

ピザも本物はバカにできません。


 彼らは、人生の目的、働く目的をはっきり持っておられると改めて感じました。 

こと人生を「楽しむ」ということに関しては、一枚も二枚も上手だなあ思いました。

 

よくラテンの方たちは、人生はカンターレ!、マンジャーレ!!、アモーレ!!!といいますが、まさにそういった感じですね。


「人生が長いか、短いかは人それぞれだけど、みんな平等に1回こっきっり。どうせなら、太く、楽しく、思いっきり生きよう!」

 

ユーロ圏は現在経済危機に見舞われていますが、「お金持ちかどうか、大きい家に住んでいるかどうかに関係なく、相応に、くらしぶりがとても豊か」なんです。

話がそれていきそうですので、これ以上はやめておきます。

 

このロゴデザインの玉成プロセスの中で、デザイン・ディテールの追い込み方について、とても良い勉強、経験をさせていただいたと思っています。

デザインの専門的な素養がなかった私にとっては、目から鱗の日々でした。

 

原案をベースに膨大なカラーチャートからの色決め(弊店のロゴは白ベース、黒ベースの2色バージョン2種、フルカラーバージョン1種の計3種があります)、フォントの選択、フォントのチューニング、花びら部分のぼかし具合、フォントの太さ、Rの取り方、位置決めなど、本当に微妙なコンマ何ミリの修正を何度も何度も繰り返し、試行錯誤してできたのが、現在の弊店のロゴマークになっております。

 

ほんの小さな違いでも、人間の目、頭というのは案外繊細でして、全体の印象の変化として正確に捉えてしまう能力を持っているので、こういった細かい作業が必要になります。

味覚の世界ととてもよく似ています。


 手前味噌になりますが、弊店のロゴマークはスタンダード、ベーシックなテイストながら、品があり、落ちついた普遍性のあるデザインにまとめていただいたと感じております。


このロゴマークの制作につきまして、多くの方のご協力を得て初めて完成しました。

ここに改めて御礼申しあげます。

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