スペシャルティコーヒー素材買付の旅 ブラジル編②

さて、ブラジル バーイアでの買付、ピアタンに入ります。

ピアタンはここ数年来、カップ・オブ・エクセレンスの上位に幾つかの農園が入ってきておりまして、現在カルモデミナスと並ぶスペシャルティコーヒーの生産エリアとしては注目の生産地です。

日も暮れかかった頃に着いたバーイア州 ピアタンは、のんびりしたとても小さな町でした。

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そして、今回期せずして、訪問予定だった サンジュダス・タデウ農園(1位)とオーロ・ベルデ農園(2位)がカップ・オブエクセレンスで1、2位を独占するという快挙を成し遂げました。

(昨年のブラジルCOEでは、ピアタン地区が1位〜5位までを独占、今年の順位とは逆で、オウロベルデが1位、タデウが2位でしたので、2年連続の1、2位です。)

この二つの農園は道ひとつ隔てた隣あった農園であり、とても広大なブラジルにあって、複数の国際審査員が完全なブラインドによる審査をした結果ですから、これは本当に素晴らしいとしか言いようがありません。

タデウ農園は、まだバーイアが無名の頃から(まだまだメジャーとはいえませんが)、マグノリア コーヒーロースターズでも数年前より何回か販売させていただいておりましたので、今回のチャンピオン獲得は感慨無量でした。

カップ・オブ・エクセレンスによる、こういった新しい産地エリア開拓の意味合いも大きいのです。

そして、それ以前よりこのエリアに注目し、当初より日本に紹介できたのは、関根さんとシルビオ・レイテさんのリレーションシップによるものです。

 

バーイアの素材は密度が高く、とても硬い(生豆の状態の時)という特徴がありロースター泣かせですが、適切な焙煎プロファイルを取ることができれば、非常に素晴らしいユニークな味わいを楽しむことができます。

 

まずは、到着後、カップ・オブ・エクセレンス優勝農園のタデウの農園主のご自宅で歓迎を受けました。

2000km以上離れたCOE表彰式会場でお会いしてから、アントニオさんとは二日ぶりの再会です。

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談笑するCOE Brazil 2015 Pulped Naturals チャンピオンのタデウ農園主アントニオさんとシルビオ・レイテ氏

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2位のオウロ ベルデの農園主カンドドさん。

 

お二人とはCOEが終わるまで、まさかこういった形でお会いできるとは思ってもいませんでした。

そして、近くのカフェに連れて行っていただきました。

カフェには、今までのCOE受賞などのたくさんの表彰状がありました。

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そしてこちらが今回のカップ・オブ・エクセレンスの1位、2位のトロフィーです。(1位が黄色、2位が赤色)

COEのトロフィーの1位、2位のトロフィーを同時に拝見できるのは、表彰式の会場以外ではかなり難しいことです。

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この日はもう夕方ですので、ホテルにチェックインを済ませた後、夕食に向かいます。

会場にはタデウ、オーロベルデの方だけでなく、ピアタン中の農園の方から歓迎を受けました。日本からはるばるバイヤーが来たということからか、大変ありがたいことにどこへ行っても大歓迎していただけます。

ビールで乾杯した後、やはり肉料理をご馳走になりました。

ポルトガル語はさっぱりですが、お酒が入れば世界中どこでもみんな友達です。

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一夜明けて、朝食をホテルで済ませ、早速農園へ向かいました。

ホテルの部屋からの眺め。

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道の左側がタデウ農園、右側がオウロ ベルデ農園です。

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道の左側がタデウ農園、右側がオウロ ベルデ農園です。

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タデウ農園に咲くコーヒーの花。

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なだらかに見えますが、傾斜地にあるのでピボットなど機械化はできません。

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地中化してある灌漑設備

 

タデウ農園とオウロ ベルデ農園は隣あっているのですが、道があるだけで明確な仕切りがあるわけではありません。それでも、区画ごとにマイクロロット管理され、ロットごとにカッピングできるようになっています。

たった道一本だけで異なる農園が、それぞれのユニークさを持っており、それがなおかつ高品質であることはとても素晴らしいことであり、テロワール、さらにマイクロクライメイトがベースにあるという証です。

しかし、それらだけで高品質なコーヒーを作ることはできません。

美味しいコーヒーを生み出すためには、様々なプロセッシングの工程において、最高の結果を得るためのことをきちんとしているということに他ならないのです。

一方で、タデウ農園主のアントニオさんがさりげなくおっしゃっていた「私たちは、そんなに特別なことをしているわけではありません。ただ、やるべきことをやっているだけ。」という言葉がとても印象に残りました。

他から見れば「何でそこまで」と思われることでも、当の本人は「当然」と思ってやっている。

一流とはそんなものなのかもしれません。

 

バーイア州は、多くの場所で灌漑設備が必須の気候条件にあるようですが、タデウ農園とオーロベルデ農園の水源は微発泡している湧き水であり、浄水なしでも飲めるほどに澄んでいました。

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関根さんに、プロセッシング、マシンのセッティングによる品質の出方の違いの説明を受けました。

小さい機械でしたが、適切なセッティング、清掃が行き届いていました。

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シンプルなゲストハウスでコーヒーをいただきました。いれてくれたのは、COEの表彰式にも来ていたお母さん。(こちらの農園の方たちは、2000km以上離れたCOEの表彰会場まで車で!?来られたそうです。車で来られる農園主の方も多いのでしょう。)

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長いメッセージを丁寧に記帳するシルビオ・レイテ氏。ご自身が素晴らしいと目にかけた農園が、COEで良い成績を取ったということもあり、思うところがあったのだと思います。私たちも訪問させていただいた思いを、それぞれメッセージにしました。

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ゲストハウスを兼ねたカフェの周りは、花などが植えられ綺麗に整備されていました。

最後にご家族みなさんで記念撮影です。

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いかがでしょう、前回のブログでご紹介しましたプログレッソ農園とはまた雰囲気が異なることがお分かりになりますでしょうか。

同じブラジルのバーイア州であっても、環境その他かなり異なりますね。

みなさん、持っている環境の中で精一杯、品質の高いコーヒーを作ろうと努力されています。

そして、持って生まれた資質(テロワール)はとても大切なのですが、それだけでは足りず、コーヒーが皆様の口に入るまでの多くのプロセスに至るまで、本来なすべき工程をしっかりと実行するというこことが同時にされていなければなりません。

美味しいコーヒーは、決して偶然には生まれない。

 

さて、ピアタンでは農園視察のみをし、これから車で8時間!サルヴァドールという大西洋に面した少し大きな町まで移動します。

サルヴァドールではピアタンを中心とした約50サンプルほどの買付のためのカッピングをします。

 

スペシャルティコーヒー素材買付の旅 ブラジル編③へ続く

 

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