スペシャルティコーヒーの生産国へ ⑧ ホンジュラス編

 

ランチをご馳走になった後、エルウィンさんの農園に立ち寄り、そしてマルカラにあるIHCAFEラボへ。

ここでもカッピングが待っていました。

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カッピングを終えホテルへ戻り、ティラピア(淡水魚)を食べに近くのレストランへ行きました。

いよいよホンジュラスの旅も終わりに近づいてきました。

 

早朝より農園へ向かいます。

まず訪問したのは、山の麓にありますある農園主の方のご自宅です。

部屋に招き入れられますとそこには、1枚のポスターが貼られていました。

「お帰りなさい」という文字とホンジュラスと日本の国旗、そして農園主のお父さん写真。

普通は、「ようこそ」だと思うのですが、毎年のように訪問させていただいているのと、「家族のようにいつでも歓迎します」という気持ちが込められて「お帰りなさい」という表現になったのだと思います。

村じゅうから本当にたくさんの人が集まってくれまして、歓迎していただきました。

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でも肝心の農園主のお父さんがなぜかいません。

ここで、ご家族のあいさつの中で悲しい知らせがありました。

元気だったお父さんは、昨年私たちが帰国した後、事故で急逝されたとのことです。

期せずして、急に後を継ぐことになった息子さんは、悲しみと同時にとても困惑しているようでした。

「私たちの農園は、今でも父のものだと思っています。どんなにがんばってもお父さんを超えることはできないかもしれない。それでも、私たちのコーヒーを飲んでくださる日本の皆様に変わらぬ品質をお届けできるようがんばります。」

あまりに突然のことだったようでして、お母さんもとても寂しそうにされていました。

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それでも、私たちに一生懸命説明してくれる姿が印象的でした。

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また、昨年訪れたある農園の彼は、松葉杖をついていました。聞くところによると、剪定作業か何かの際にチェーンソーで怪我をしてしまったとのこと。

いろいろなものが整っている日本でしたら、大事に至らないようなものであってもホンジュラスでは同じようにはいかないことも想像できます。

一見のんびりしているかのような農作業ですが、実際には私たちが考えるよりずっと危険があるようです。

怪我をしているなか、全行程、この後にご紹介する農園訪問も含め、最後まで急な山道を松葉杖をつきながらずっとついてきてくれました。

とても責任感の強い方だと思いました。

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ここで車を乗り換え、山を登り、ポッソネグロにあるエル ピノ農園に向かいます。

こんな手作りの看板で歓迎してくれました。

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背が高く、葉が青々と繁る森のような農園に分け入っていきました。

中に入りますと、薄暗いくらいですね。ひんやりとして、涼しいです。

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いかにも健康で、うまそうなコーヒーチェリーが実をつけていました。

農園に入ってみますと、おいしいコーヒーがとれるところかどうか何となく分かりますね。

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周辺の農園のみなさんも集まってくださり、記念の盾?の贈呈式のようなものを開いていただきました。

我々一人一人に手渡していただきました。

なぜか、IHCAFEのローニー部長まで?。 美女に囲まれ、ご機嫌ですね。

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赤ちゃんと若いママもいました。

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将来の農園主もいました。

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小さいながら、綺麗に整備されたウェットミルが備えられていました。

品質を上げていくには大切な取り組みの一つです。

ホンジュラスの面白いところは、小農家でありましても、スペシャルティコーヒーに取り組む農園にはこういった小規模なウェットミルを備えているところが多いところでしょうか。

道路事情が悪く、山の中にある農園からですと、中央集約的なウェットミルだと品質が保てないからだと思われます。(ミルまでの時間がかかる)

しかし、ドライパーチメントまで農園で仕上げることができるということは、ノウハウさえあれば有利なことだと思います。

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馬が現役の輸送手段ですので、ウェットミルが離れているところにあったのではコーヒーチェリーを良い状態のうちに運ぶことは難しいでしょう。

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水により果肉がきれいに除去されたところ。フリイウオッシュド プロセスですね。

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農園の周辺はこんな感じ。完全に閉ざされた山の中です。まるで結界のようなところです。

森以外何にもありません。

こんなところに人が住み、毎日農作業に明け暮れています。

私たちのような外国からのお客が訪問するということは、農園の人たちにとっては非日常であり、ある意味ハレの日だったのかもしれません。

彼らの歓迎ぶりや髪型、服装をみてそう感じました。

バイヤーだから歓迎するというだけではない、何かそういったものを超えたものを感じました。

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IHCAFEのスタッフの家で休憩させていただいたのですが、ここにも赤ちゃんがいました。

来年も会えるかな?

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帰りの街頭など全くない(ホンジュラスは大きな町でさえ、街頭は少なく薄暗い)真っ暗な山道でパンクもしました。山賊が出ないか怯えました。

こういったことがある方が思い出にはなります。

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やっとマルカラの町に着きました。ロニーズ グリル(IHCAFEのロニーとは関係ありません)というマルカラ一番と言われているステーキハウスでホンジュラス最後の夕食を食べました。

びっくりしたのですが(相手も驚いていましたが)、ホンジュラスのしかもこんな田舎で日本人の方々に会いました。

JAICAの方たちで助産師さんできているということでした。医療スタッフなのでしょうね。

Cup of Excellence BURUNDIにいったときも現地で働く日本人をみましたが、世界中で活躍されていますね。こんなところにという場所にも日本人はいます。

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今回で素材買い付けの旅の報告は終了です。

エルサルバドル、ホンジュラスともに素晴らしい環境のもと、カッピング、農園訪問をさせていただきましたこと関係者の皆様に心より感謝申しあげます。

また、弊店のお客様には不在中ご不便をおかけいたしまして申し訳ありませんでした。

いつも私のことを待っていてくださるみなさんがいるからこそ、安心して旅に出ることができます。本当にありがとうございます。

 

ホンジュラスはインフラがまだまだ整っていないところですが、年々コーヒー豆の品質が向上しており、将来さらに楽しみな生産国の一つと感じます。

そしていつも思うことですが、コーヒーを作る土地としてのポテンシャルも高いと思います。

IHCAFEをはじめとして、農園のみなさんはホンジュラスはコーヒーで身を立てていくんだという本気度が高いところです。

こういったところで、おいしいコーヒーが作られるんだと確信を得た旅でありました。

 

同時に、農産物であるコーヒーは少なからず外的要因による不安定要素はつきもので、そういったものも含めてのお付き合いが不可欠であり、そのためにはどうすれば良いのか、その難しさを学びました。

このことは最終的にコーヒーをお飲みいただく、日本のお客様と一緒に考えていかなければならないことだと考えております。

多くの人が不断の努力により作られたスペシャルティコーヒーですが、最終的にお飲みいただくのは皆様お一人お一人だからです。

 

次回は、帰りにサンフランシスコに寄り道をして、話題のブルーボトルやいくつかカフェを回ってきましたのでその様子を少し書きたいと思います。

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