シャトーディケム!

何度かためてしまって書ききれていないワインミーティングのお話ですが、少しづつアップさせていただこうと思っております。

 

おしなべて今のところは、コーヒーはワインほどはテロワールにうるさくはないかもしれません。

が、ワインと同じくらいに、限定された地域、地区、土壌、農園、品種、生産処理方法、保管、輸送などで味わいが左右されることも分かってきています。

 

ワインは醸造を前提としたアルコール飲料で、コーヒーはアルコール飲料ではありません。

また、ワインはほぼ完成品(つくりによっては、瓶内での熟成工程があります)で消費国に入ってきますが、コーヒーは素材で輸入され、最終工程に近い重要なロースト、抽出という工程は、一般的には一部の例外を除き消費国で行われます。

以上のように、同じではないんですが、色々なワインを経験することは、とても参考になることだと考えております。

 

さて、今回もk様宅で晩餐を兼ねましたワイン会にお誘いいただきました。いつも過ぎたるおもてなしをいただきまして、誠にありがとうございます。

 

まずは、シャンパーニュ。クリュッグです。

シャンパーニュは数あれど、クリュッグなど、がんばってもそう飲む機会に恵まれるものではありません。

いつもの定番グラン・キュヴェではなく、今回は95年のヴィンテージ・クリュッグを振る舞っていただきました。

高いガス圧はきちんと維持され、キリッと辛口、クリーミーな泡がとても心地いいシャンパーニュです。熟成が進み、シェリーの後味が少し感じられました。

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白のスティル・ワインは、コルトンシャルルマーニュです。

前回のワイン会でのコルトンがもう一つだったというK様のこだわりで、異なる作り手のものを飲ませていただきました。

今回のドメーヌは、89年 のボノー・デュ・マルトレイ

コルトンの作り手としては、評価の高いドメーヌです。

今回のものは、コルトンシャルルマーニュらしい、舌触りがとても良い、トロッとした感覚があり、ナッツの香りや黄桃、アプリコットなどの酸と甘さを楽しむことが出来ました。

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食事は、前回のブログで素晴らしいと書かせていただきましたジャガイモのサラダが登場です。

ジャガイモのサラダなんて一般的なんですが(見た感じも、それほど違いはありません)、ジャガイモの火の入れ方が全然ちがうんです。

食感も違うと味も違って、料理そのものが別物に感じられるから不思議です。

 

そして、今回は赤が3本あります。

まずは、珍しいカルフォルニアからです。ナパの87年 シャトー・モンテレーナです。品種はカベルネソーヴィニオンです。

このワインの濃さにまず圧倒されました。カルフォリニアでも、こんなにエキス感の高い赤はあまりないでしょう。完全なるフルボディです。

グラスを光源にかざしても、光が全く通らないほど濃度。カベルネのパンチ。 

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赤には牛肉料理が合わせやすいですね。牛の煮込みです。

こちらの煮込みも定番ですが、見た目よりもずっと爽やかで上品な味わいです。

ワインと合わせることを前提に、少しだけ塩加減を強めにしてあります。

ワインがすすみます。

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赤の二本目は、フランス ポムロール、89年 ラ フルール ド ペトリュスです。

こちらのワインは、会のメンバーのお一人であります故 渡辺 誠さん(元宮内庁厨司/天皇の料理番)の奥様にご提供いただきました。

あのペトリュスがつくるワインで、畑はペトリュスの道路をはさんで向い側なります。

メルロー主体でカベルネフランを加える、アッサンブラージュです。

「もう随分前のもので、保管状態もあまり良くなかったので、どんな風になっているか分かりませんが」と渡辺さんはおっしゃっておられましたが、なんのなんの。

ブラックベリーやハーブ、すみれのような花の香りがする、バランス感の整った素晴らしいワインでした。

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さて、赤の最後は同じボルドーはサンテミリオンの雄、89年 シャトー フィジャックです。

20年以上熟成をかけている訳ですが、これは飲み頃でした。

フレッシュな感覚さえ感じるぶどうのさわやかさ。そこには、熟成感というよりも若々しささえ感じられます。ブラックカラント、ブラックペッパーなどが感じられました。

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そして、今日の真打ちは最後のデザートワインになります。

そうです、至高のソーテルヌ シャトーディケム(90年)をとうとう経験させていただきました。

いままでソーテルヌは、リュセックやファルグなどを試させていただきました。

勿論、両方とも素晴らしいソーテルヌでした。

しかし、ディケムは、甘さと爽やかさのバランス点がやはり1枚、2枚上をいく感じです。

ディケムを良い状態で飲むには、k様によれば、ヴィンテージにもよるでしょうけれど、冷やしすぎず、6時間以上前には抜栓しておいた方が良い結果になることが多いそうです。(抜栓のタイミングは、デキャンタージュと同様に、ヴィンテージ、熟成の状態によって異なるので一概にはいえず判断はとても難しい。)

セミヨンを使いました貴腐ワインでよく経験することがありますが、あまり冷たすぎますと、苦みやセメダイン香が出ることがあります。

ハチミツ、黄桃、アプリコット、ネーブルなど素晴らしいフレーバーがてんこ盛りです。

糖度が高いので、通常のスティルワインと比較し、かなりゆっくりと熟成が進みます。

ヴィンテージは20年を超えるものでしたが、フレッシュでまだ熟成感はほとんどありません。まだまだ先があるように思えました。

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  • fatboy

    ご無沙汰しております。
    珈琲は、美味しく頂いておりますが、
    駄文すら書けぬままに時間がたってしまいました。
    ワインの話も、興味深く拝見しております。
    ほとんど飲まないんですけれども(笑)、
    ドライな白が好きなのは、日本酒が好きなせいかもしれません。
    奥が深いので、手は出さないようにしています。
    先だって、妹の誕生日に送ろうと、紅茶専門店にいきました。
    ダージリン専門でしたが、やはり、産地、農園、収穫時期等々
    珈琲やワインに通ずる物がありました。
    紅茶用の茶葉は、年三回収穫で、時期ごとに味わいが違うとか、
    別種だと思っていた、アールグレーがフレーバーティだったこととか(不勉強)
    専門家の話を聞くのは、本当に面白い。
    妹の好みと現況、予算を伝えて、品物選びはお任せにしました。
    珈琲大好きですが、紅茶にも嵌まりそうな、今日この頃
    と言いつつ、今日も 粕取り焼酎を飲むのです。

  • お便りいただきまして誠にありがとうございます。
    ブログでは大層なワインばかり取り上げておりますが、普段はテーブルワイン専門です。
    ただ、良いものも経験しませんと、現在目の前にあるものの評価が正確にはできないと思っておりますので、そういった意味で味の世界に生きる私にとっては、とてもありがたく、有意義な機会なのです。
    また、私の専門であるコーヒー以外の経験を積むこともとても大切なことだと考えております。
    ダージリン専門店とはリーフルさんでしょうか。
    紅茶もなかなか面白いですよね。
    ワイン、紅茶、コーヒー、食材すべてに共通すると思っておりますが、良いものになればなるほど、淡い、繊細でクリーンな味わいのものが多くなるように感じております。
    その奥にあるユニークな味わい、余韻を楽しむのが面白いと思います。

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