新井 敏弘 選手との再会!?
本日は、仕事も兼ねまして午前中本庄サーキットといいますところに行ってまいりました。
日頃お世話になっておりますSTI様よりありがたいお誘いを受けまして、伺ってきました。
先日よりテレビCMも流れておりますが、「インプレッサ WRX STI 4door」の試乗会です。
主催は富士スバルさんです。
やはり10年ぶりくらいになりますでしょうか、昔WRC(世界ラリー選手権)の現場でお世話になりました新井 敏弘 選手と再会することができました。
新井選手はご存知の方も多いかと存じますが、トップラリーストのお一人です。
「どうも、どうもご無沙汰してます」 富岡
「お久しぶりですね。ずいぶん痩せたんじゃない?」 新井さん
「いやいや昔からこんなもんですよ」富岡
「いやー、昔はそんなんじゃなかったですよね!」新井さん
「バレたか !」富岡
国内ラリーで勝てても、海外ラリーではなかなか勝つことは難しいのは今も昔も変わらないと思うのですが、新井選手はWRCで総合4位(スバルワールドラリーチームのドライバーとして、2000年アクロポリスラリー、2001年キプロスラリー)、PCWRC2007年のシリーズチャンピオン獲得など日本人離れした戦歴の持ち主です。
まず、WRCで日本人選手がとまどうのは、走行中にペースノートいうコース図(コーションマップ)によってコ・ドライバー(ナビゲーター)の指示で走ることです。
これができませんと、国内でトップレベルのドライバーでも海外で通用する速いペースで走ることはできません。
どういうことかといいますと、例えば左コーナー、3rd、全開という指示がナビゲーターから指示があった場合、コーナーの先が見えなくても、3速ギア、全開で進入していきます。
普通はドライバー自身が目で見て確認して、コーナーの曲がり具合などを判断して、ブレーキを踏んだり、進入速度を決めますね。
フィンランドなど、アップダウンの激しいコースでは150kmを越えるようなスピードで坂の向こうが見えなくてもナビゲーターの指示でアクセルを踏み込んで行かなくてはなりません。もちろん、そのまま大きくクルマはジャンプしていきます。
飛び出す速度とコースを間違えていたら。。。
ですから、特にWRCではドライバーとナビゲーターのコンビネーションがとても大切です。
下記you tubeの動画で次々とペースノートを読み上げているのが当時スバルワールドラリーチームのコ・ドライバー(ナビゲーター)だったニッキー・グリストです。ドライバーは元WRCワールドチャンピオンの故コリン・マクレー。
ニッキーは小柄で優秀なナビゲーターだったのですが、とても社交的でユニークな性格でした。
片言の日本語を憶えてくれまして、朝ホテルで会えば、「オハヨゴザイマス!」、ラリー中のサービスで会えば「ゴキゲンイカガデスカ?」(あなたたち二人のご機嫌の方がこちらは心配なんだよな)、ラリーが終わりホテルのチェックアウトのときには「サヨナラ、マタネ!」と話しかけてくれたりしたことを思い出します。
話がそれました。動画みていただければわかると思うのですが、ナビゲータが1カ所でもペースノートを読み飛ばしたり、ドライバーが指示を聞き間違えたら、その瞬間にクラッシュしてしまうであろうことがわかると思います。
こちらの画像、早送りしている訳ではありませんので念のため。
こういう走りができるようになるまでは、一定の訓練が必要で、すぐに海外で通用するようにはならない理由の一つになっています。
本来の意味での(WRCレベルでの速い速度域)こういったペースノート走行ができるドライバーは日本にそんなにたくさんはおりません。新井選手はその代表的なお一人だと思います。
*本日14:00〜営業の予定でしたが、30分ほど遅刻してしまいました。誠に申し訳ございませんでした。