今年もSUPER GT SUBARU BRZ R&D SPORTへコーヒー豆を供給します
数年来、GT300に参戦しているスバルワークス・チームのSUBARU BRZ R&D SPORTへ今シーズンもホスピタイリティ用のコーヒー豆を供給いたします。
SUPER GTは国内では最高峰のカテゴリーのレースであり、海外(タイ)における1戦を含め、全国のサーキットで開催される全8戦のシリーズを予定しています。
昨年終盤、BRZに様々な工夫を凝らし、それが良い結果に結びついてきているとのことで、今年は飛躍を期待したいところです。
さて、話はそれますが、GT300のチーム総監督の渋谷さんは、現役時代は全日本ダートトライアル選手権のドライバーであり、全日本チャンピオンになったこともある競技ドライバーとしても実績のある方です。
ニュルブルクリンク24h総監督の辰己さんも同じく全日本ダートトライアルに参戦するドライバーありました。
そして、お二人ともスバルの研究実験部という部署で開発ドライバーをされていました。
スバルの研究実験部というところはカーメーカーの中でもユニークで、担当者が研究と実験の両方を統合して行います。
一口に開発ドライバーと言いましても、担当は多岐に渡るのですが、お二人は主に操縦安定性(ハンドリング)、乗り心地を中心にした総合的なドライバビリティを担当されていたと思います。
辰己さんが初代レガシイを担当したことは有名ですし、渋谷さんはSVXやレガシイの開発を担当されていました。
渋谷総監督が現役ドライバーだった頃、全日本ダートトライアルを毎月のように一緒に回ったりしたのですが、よく車の話をしました。
例えば、
「スポーツカーにおける、スポーツの意味とは具体的にどんなものなのか」
「評価者の評価能力以上の車を作ることはできない」
「良いものを作ろうと思ったら、具体的で細かいディテールを積み上げ、追い込んでいくことが必要だ」
などです。
速い車を作るという目標があったとして、エンジンパワーばかり上げてもあまり意味がありません。パワーはもちろん大事なんですが、パワーだけでは車は決して速く走れないからです。(速く走らせることはできない)
これは車という乗り物の特性、構造を前提に、走らせる環境、諸々の物理の理屈、そして結局のところ人間が運転することを考えれば当然なのですが、1/100秒、1/1000秒を争う競技車両を夢中で開発しているとつい忘れることもある基本的なことです。
この基本的なこと、本質的なことに参戦当初よりずっと挑戦し続けているのがスバル GT300 BRZのチームだと思います。それは、コンペティターと比較し、BRZの特徴を考えれば理解できます。
話はそれましたが、スペシャルティコーヒーも同じことがいえると思います。
車を評価することは、コーヒーでいえばカッピングと同じこと。
カッピング能力を超えて、目の前にあるコーヒーの魅力をお客様にお伝えすることはできないと思っています。
自らの評価能力を鍛えるため、開発ドライバーは、数多くの競合車やベンチマークになる他社製の車も普段から乗り経験を積み上げているものです。
ですから、その意味で多くのコーヒーの経験が必要なのは当然ですが、良いものを食べたり、飲んだりすることや、他にも世の中にある色々な良いものを見聞きすることは同じくらい大切というのは言い訳にしか聞こえないでしょうか。。