素晴らしきワインたち!
すでに少し前のことになるのですが、再度お招きいただきまして参加させていただきましたK様のワインミーティングです。
今回もあこがれのワインが飲ませていただけるということで、何としても参加させていただきたいと思っておりました。味覚の世界は、素晴らしき経験を積み上げることしか道はありません。
まずは、至高のシャンパンであります1988年のヴィンテージ クリュッグからです。
シャンパーニュというだけでも贅沢なんですが、前回のノンヴィン クリュッグに引き続き今回はヴィンテージ クリュッグです。
もう1本、こちらはノンヴィン(ぶどう収穫年の表記なし)のシャンパーニュです。
そして、白。
なんと、コルトンシャルルマーニュです。
このクラスのワインは、まず飲んだときの印象が、いかにも良いぶどうをふんだんに使用したとおもわれる果汁の凝縮感が特長です。
そんな中にしっかりと感じられる果実味、酸。
これらにともなう、特徴的な様々なフレーバーが感じられます。
バゲットは勿論ブーラジュリー マツオカの謹製です。
主役ではありませんが、バゲットも大切な役割を果たしてくれています。
この辺りで、定番であります故・渡辺 誠さんのレシピによる牛肉の煮込みを。今回は東京よりご参加されましたZさんがお作りいただきました。
そして、赤ワインです。
今回のテーマはブルゴーニュです。ピノノワールという品種ですね。
シャンパーニュでも使われますが、シャンパンの場合は基本的に皮をむいて果汁のみを使います。ブルゴーニュの赤ワインの場合は皮ごと圧搾します。
このピノノワールという品種は、繊細でとても扱いが難しいぶどう品種と言われています。
味も繊細なのですが、はまったときの美味しさ、印象深さもまた半端ではありません。
味としてのパンチの強さ(味の強弱)で勝負するのではないところがスペシャルティコーヒーと似ていると思っています。
まずはヴォルネーの1級から。
*ラベルが痛んでいるのは、一定の湿度のかかるセラーで寝かせていたためです。
そして、今日の赤ワインの主役「シャンべルタン」です。
ジュヴレイ シャンべルタンではありません。
こちらのシャンべルタン、なかなかあたりのものにありつけるのが難しいワインです。
繊細ゆえに熟成が難しいのか、理由はわかりませんが、私も当たった試しがあまりありませんでした。(といっても、数えるほどした試したことはありませんが。)
今回のシャンべルタンは当りでした。素晴らしかったです。
作りの良いブルゴーニュワイン、ピノノワールの繊細な凝縮感、果実感などがしっかりと詰まっておりました。
こういった赤ワインに合わせる食事は、熟成されたチーズとバゲットだけで十分かもしれません。
チーズはいつもご担当されておられます渡辺さんの奥様にお持ちいただきました。
ブリーとウオッシュチーズでしょうか。
常温で、トロトロに溶けています。
そして最後はドイツ フランケンのアイスワインです。
フランケンはこういった扁平した瓶が特長なのですが、ハーフサイズのアイスワインも同じ形状のものに入ってるんですね。フランケンのアイスワインは初めての経験でした。
この甘さと酸のバランスが甘口デザートワインの生命線なんですね。
どちらが欠けても、味として成立しない感じがします。
最後にk様お手製のマンゴープリン。フレッシュな国産マンゴーでお作りいただきました。
口の中がマンゴーの爽やかさで癒されていく感じです。
こちらのワインミーティングでいつも素晴らしいと感じますのは、これだけのワインでも負けない食事をお作りいただけるということがございます。
おいしい食事とワインとは切っても切れない、両輪の関係がございまして、両方整って最高なんですが、よほど気心知れたレストランでもない限り普通は難しいんです。
友人同士、テーブルワインを持ち寄ってのカジュアルなワインミーティングもよし、ときには、このような気合いの入ったワインミーティングもまた楽しいものですし、素晴らしい経験、勉強にもなります。
「もう残りの人生を考えると、手持ちのワインが飲みきれない」と冗談なかばに明るく笑い飛ばし、貴重な体験をいつもご提供していただきますk様には心より感謝申しあげます。